zym3334 - by - 16 七月, 2006 17:59

下午有个电话没有接到

关于工作的

去--是一个陌生的环境

不去--就这样平淡的生活

担心ing.....

无论是什么结果

心里都好害怕



zym3334 - by - 16 七月, 2006 14:11

  夏の街の恐怖

焼けつくやうな夏の日の下に
おびえてぎらつく軌条レールの心。
母親の居ねむりのひざからり下りて、
ふとった三歳みつつばかりの男の児が
ちょこちょこと電車線路へ歩いて行く。

八百屋の店にはえた野菜。
病院の窓の窓掛まどかけれて動かず。
とざされた幼稚園の鉄の門の下には
耳の長い白犬が寝そべり、
すベて、限りもない明るさの中に
どこともなく、芥子けしの花が死落しにおち、
生木なまきひつぎ裂罅ひびの入る夏の空気のなやましさ。

病身の氷屋の女房が岡持を持ち、
骨折れた蝙蝠傘かうもりがさをさしかけて門を出れば、
横町の下宿から出て進み来る、

夏の恐怖に物言はぬ脚気かつけ患者のはうむりの列。
それを見て辻の巡査は出かかった欠呻あくびみしめ、
白犬は思ふさまのびをして、
塵溜ごみための蔭に行く。


zym3334 - by - 16 七月, 2006 14:10

  新らしき都の基礎

やがて世界のいくさは来らん!
不死鳥フエニツクスの如き空中軍艦が空に群れて、
その下にあらゆる都府がこぼたれん!
いくさは永く続かん! 人々の半ばは骨となるならん!
しかる後、あはれ、然る後、我等の
『新らしき都』はいづこに建つべきか?
滅びたる歴史の上にか? 思考と愛の上にか? 否、否。
土の上に。然り、土の上に、何の――夫婦と云ふ
定まりも区別もなき空気の中に
果て知れぬあをき、蒼き空のもとに!


zym3334 - by - 16 七月, 2006 14:10

どうだらう! その気持は! ああ。
想像するだけでも眠くなるやうだ! 今てゐる
この著物を――重い、重いこの責任の著物を
脱ぎててしまったら(ああ、うっとりする!)
私のこの身体が水素のやうに
ふうわりと軽くなって、
高い高い大空へ飛んでゆくかも知れない――「雲雀ひばりだ」
下ではみんながさう言ふかも知れない! ああ!
    ――――――――――――――
死だ! 死だ! 私の願ひはこれ
たった一つだ! ああ!

あ、あ、ほんとに殺すのか? 待ってくれ、
ありがたい神様、あ、ちょっと!

ほんの少し、パンを買ふだけだ、五―五―五―銭でもいい!
殺すくらゐのお慈悲じひがあるなら!


zym3334 - by - 16 七月, 2006 14:09

   反歌
白村が第二の愛児マナゴ笑むらむかはた
泣くらむか聞かまほしくも。
なつかしき我が兄弟オトドヒよ我がために
文かけ、よしや頭掻かずも。
北の子は独逸ドイツ語習ふ、いざやいざ
我が正等タダシラ競駒クラベゴマせむ。
うつらうつら時すぎゆきて隣室の
時計二時うつ、いざ出社せむ。
  四十年九月二十三日
             札幌にて 啄木拝
並木兄 御侍史


zym3334 - by - 16 七月, 2006 14:09

猫の糞可哀相かはいさうなり、
鼻下の髯、二程のびて
物いへば、いつも滅茶苦茶、
今もなほ無官の大夫、
実際は可哀相だよ。

札幌は静けき都、
秋の日のいと温かに
あぶの声おとづれ来なる
南窓ミナミマド、うつらうつらの
我が心、ふと浮気ウハキし、
筆とりて書きたるフミ
見よやこの五七の調よ、

其昔、髯のホメロス
イリヤドを書きし如くに
すらすらと書きこそしたれ。
札幌は静けき都、夢に来よかし。


zym3334 - by - 16 七月, 2006 14:09

一年ばかりの間、いや一と月でも
一週間でも、三日でもいい。
神よ、もしあるなら、ああ、神よ、
私の願ひはこれだけだ。どうか、
身体からだをどこか少しこはしてくれ痛くても
かまはない、どうか病気さしてくれ!
ああ! どうか……

真白な、やはらかな、そして
身体がフウワリと何処までも――
安心の谷の底までも沈んでゆく様な布団ふとんの上に、いや
養老院の古畳の上でもいい、
何も考へずに(そのまま死んでも
惜しくはない)ゆっくりと寝てみたい!
手足を誰か来て盗んで行っても
知らずにゐる程ゆっくり寝てみたい!


zym3334 - by - 16 七月, 2006 14:08

北の方旭川なる
丈高き見習士官
遠からず演習のため
札幌に来るといふなる
たより来ぬ。豚鍋つつき
語らむと、これも待たるる。

待たるるはこれのみならず、
願くは兄弟達よ
手紙れ。ハガキでもよし。
函館のたよりなき日は
何となく唯我一人
荒れし野に追放されし
思ひして、心クサクサ、
わけもなく我がかたはらの、
猫の糞しやくにぞさわれ。


zym3334 - by - 16 七月, 2006 14:08

その節に、我のち
君達の好意、残らず
せつ子より聞き候ひぬ。
焼跡の丸井の坂を
荷車にぶらさがりつつ、
 (ここに又南瓜こそあれ、)
停車場に急ぎゆきけん
君達の姿思ひて
ふき出しぬ。又其心
打忍び、涙流しぬ。

日高なるアイヌの君の
行先ぞ気にこそかかれ。
ひょろひょろの夷希薇いきびの君に
事問へど更にわからず。
四日前に出しやりたる
我が手紙、未だもどらず
返事来ず。今の所は
一向に五里霧中ごりむちゆうなり。
アノ人の事にしあれば、
瓢然へうぜんと鳥の如くに
何処へかかけりゆきけめ。
タイしたる事のなからむ。
とはいへど、どうも何だか
気にかかり、たより待たるる。


zym3334 - by - 16 七月, 2006 14:08

一昨日オトツヒはよき日なりけり。
小樽より我が妻せつ子
朝に来て、夕べ帰りぬ。
札幌に貸家なけれど、
親切な宿の主婦カミさん、
同室の一少年と
猫のふん他室へ移し
この室を我らのために
貸すべしと申出でたり。
それよしと裁可したれば、
明後日妻は京子と
なべ蒲団ふとん鉄瓶てつびん茶盆ちやぼん
たづさへて再び来り、
六畳のこの一室に
新家庭作り上ぐべし。
願くは心休めよ。


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